DP – 42 最終回
制作の依頼を頂いて漠然としたところから計画を練り始めて約2年、とにかく大きな木が必要だと材料になり得る丸太を集め始めて1年半、自家製材という初めての試みから制作をスタートして1年、かつて無い長い期間を経て一つの制作プロジェクトを終えた。
期間が長いという事で、その間に考える事、感じる事、制作方法や実務に悩むことは多かったが、アイデアを構築する段階でぼんやり浮かび上がってきた全体のイメージは不思議と最後までブレることが無かった。
この土地・淡路島で育った木を材料に使って欲しいという依頼を守り、無心にその樹々木々と戯れることでエネルギーが湧き、そしてこの土地に吹く風に後押しされた気がする。
淡路島の風土から教えて頂いた方、木を提供して頂いた方、伐採から関わって頂いた方、機械や工房を貸して頂いた方、刃物を提供して頂いた方、制作に協力して頂いた方、撮影や広報に関わって頂いた方、途中応援に来て頂いた方、搬入に協力して頂いた方、みなさんの持ち寄ってくれた気持ちをこの木塊に詰め込めたと感じ、Team ORANGE(チームオレンジは制作に関係した皆さん全てを含ませて頂く)はこれにて解散。ありがとうございました。
最後になりましたが、今回のモニュメント案を受け入れて制作を快く進めさせて頂いた、BIG DAISHOWA株式会社/大昭和精機株式会社の管理本部・本部長はじめ関係者の皆さまには誠に感謝御礼申し上げます。
atelier KIKA 北島 庸行
※ 設置は大昭和精機株式会社 第9工場・MEGA V.I.P CENTER 内エントランスホール ですが一般公開されている場所ではありません