DIARY

定番

2014-04-12
前回このページで紹介したTABLE1600・1800同様、今回紹介するものも一定のデザインで繰り返し作っているのでKIKAの定番と言ってもよいテーブルです。ただしこのテーブルの場合は材種、大きさ、天板の外周形状、ハギ枚数や厚み、脚の太さ等々は固定せずその時の依頼に合った一点を作る事を心掛けています。ですから脚を組む構造や全体の印象は変わらないものの、今まで各お宅に納めたもの何れもが結果として同じ寸法のものがありません。脚の太さや縦横の比率は一発勝負で線を決め削ってしまうのはやはり怖いので、3枚目の写真の様に毎回(同じようだけれど)違う原寸図を描いて確認してから制作に掛ります。今回の依頼は食卓として使うけれど、またそこで木版画も彫り刷る、パン作りもする、天板は作業台のように厚めがいい、またH寸法も高めという事が条件としてあったので在庫の中から45mm厚のブラックチェリー材を選び天板は2枚ハギにし、脚は太めで高く線を引き直し制作したものです。工房家具というカテゴリーが有るならこういう事が可能な事も一つの特徴になるのかも知れません。   L.1500×W.935×H.750