DIARY

スツール/stool

2017-12-29

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身近な木(材木として流通しているものでなく)でスツール/stool 。これもなべ敷き同様、有る材に合わせて木取り座面の大きさ、脚の太さを決めて、同じものは多く作れませんが、日本中どこにでも木は育っているのだから近くで手に入った材で物を作るということは自然なこと。このスツールを組み立てていて何らか気持ちがスッキリしたものです。モノクロ写真中央上から時計回りに、クヌギ→山桃→クヌギ→ウバメガシ→山桜→山桃、虫食いがあったりワレがあったり、上等とは言い難いけれど個性は抜群、どれも近くの土地から集まったものです。当面たくさんの材を集められる訳ではないので多く作ろうという欲は持たず、従来の注文に応じて様々なものを作るという姿勢の中に仕事の幅の一つとして続ける取り組みとなりそうです。ですから勿論これらは商品。またこんな木を倒したのだけど、これで何かを・・という依頼も樹から木材になるまで気長にお互いお付き合いできるならあるのかも知れません。ただこの取り組みは欲張らず少しづつ。

 

 

「裏庭のクヌギ」家の屋根に枝がかぶさってきた木を伐採したものから

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「近所の山桃」知人がこれ要らん?とトラックから降ろしてくれた丸太から、いい色です。
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左「ウバメガシ」やはり裏庭で伐採、重く堅い木ですが使いよう。

右「諭鶴羽の山桜」台風で倒れた木を頂いて、赤身と白太のコントラストが綺麗。
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脚部は材料がギリギリの長さでも何とかなるように鉄部に協力してもらう事に、これなら木の長さが35cm〜40cm位あればスツールの高さになる。鉄三脚の制作は以前からのご縁で徳島の(有)川口鉄工所の川口さん、角度はOK!今日は打ち合わせでした。

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