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1月7日早朝、先山(淡路島の中央部にある448mの山)に登る。快晴、空気も澄みわたりご来光も見事、その光を正面に受け身体中に吸収できた気がした。

 

 

今年も年の中頃まで引き続き D-project の制作が続きます。諸事情重なり年始のスタートが11日からとなりますが、工房内をエネルギーで満たし作業を進めたい所存です。

他制作の問合せを頂く皆様にはご迷惑をおかけしますが、追々順次対応させて頂きますのでご理解の程よろしくお願い致します。

 

 

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

2024-01-07 | Category: BLOG, DIARY, INFORMATION

 

 

一脚展+(プラス)2023 は9月18日をもって無事盛況のうちに会期を終了しました。

世の中の状況が昨年とは変わったことからか、国内外からの来場者が終始入り混じる会場の様子となり、会期中3,000人を超える方々に展示を観ていただくことが出来ました。

 

今年は 特別展の「一本の樹のものがたり」が会場の広い面積を占め、例年とは違うスタイルでの開催となりました。

この企画には約二年前から実行委員会の一人として関わり、樹の伐採や製材に立会い、乾燥工程を待ち、この樹の物語を想像し読み解き、一点の作品を制作したにとどまらず、思い入れの深い展示会となりました。

 

またこの企画は、六甲山材や丹波篠山材などの私たち(兵庫県の作家)の身近で育った樹に注目して制作に活用してきた、2019年からのプラス企画展の延長線上に位置ずけています。個人所有の一本の樹が役目を終えて伐られる事になった時も、私たちの近くで生命を育んできた大切なものとして向き合い、制作者が手を施すことによって様々な物になり、もう一度新たに役目が生まれるのです。この樹が立木として100年近く育ったものだとしたら、私たちが制作した物もそれくらいの年月、いえそれ以上に長く使われてほしいと願います。それはこの「一本の樹のものがたり」を想像力豊かに感じ、制作に取り組むことで成し得るのではないかと気付く機会となりました。

 

 

 

2023-09-20 | Category: BLOG, INFORMATION

 

 

来週末 9月2日(土曜日)から神戸・竹中大工道具館にて第13回 座る・くらべる一脚展+2023が開催されます。

今年のプラス企画は「一本の樹のものがたり」と題した特別展   会期は9月18日(月・祝)まで 入場無料 

 

役目を終えて伐られる一本の樹と、私たち15人の木工家との出会いから今回の企画は始まりました。企画を進める中で彼(樹)を擬人化して16人による作品展になったとも感じます。樹の一生も私たちのものと同様に、またそれ以上に長いものです。会場に並ぶこの樹から出来た作品に触れながら、「一本の樹のものがたり」の中へと入り空想を膨らませながらご覧ください。

 

 

アトリエKKA 北島は初日の9月2日(土)、15日(金)、18日(月・祝)に在廊予定をしています。会場でお待ちしています。

尚、私は今回特別展のみの出展となりますが、例年の新作椅子展は10名の出展者による力作が会場奥に並びます。

 

 

 

 

 

 

2023-08-25 | Category: BLOG, INFORMATION

 

11月18日(金曜日)から企画展、Into FOREST が開催されます。

ちょっと森の中へ、いかがですか?

 

2回目となるJINO展、今回は木の制作者だけではなく、多彩なメンバーが各自の活動やその表現を持ち寄っての企画展です。

一本の木の年輪から広がる研究発表や森の木々の香りを活かした食事の会など、またワークショップも含めてさまざまです。

気になるイベント日を見つけて是非お出かけください。

 

※ JINO project 参加メンバーではありますが残念ながら、atelierKIKA 北島は今回の企画展への出展はございません。在廊日のお問い合わせなど早々に頂きありがとうございます。

 

 

私はと言えば、地域の自然、森、木、との関わりは変わらず少しづつ続けており、木の制作者の目線で、またその枠を超えたところにも目を向けて行きたいと思うところです。

現行の仕事では、まさに淡路島で育った、桧、小楢を材料に制作を進めています。長らくお客様から淡路島、この地域で育った木で家具を作れないかと希望を聞いていた物が一つ実現しそうです。機会があれば皆さんにも使ってもらう事が可能なところ?に納まる予定ですので無事納まりましたらこちらのページからも案内させて頂きます。

 

 

JINO展2022 の日程、企画詳細については Instagram @jino_awajishima でご確認ください。

 

 

 

 

とても上品な桧と、ワイルドな小楢、共に南あわじ市育ちで出来上がる家具も南あわじ市の某所に届けます。

 

2022-11-13 | Category: BLOG, INFORMATION

 

 

私たちアトリエKIKAにも縁がある、えるる五色(洲本市立五色図書館)の20周年記念企画として「陣内昭子絵本原画展」が現在開催されています。図書館内で(所蔵している)絵本の原画が観れるという素晴らしい企画で、実際にその絵を観せていただいて私はとても心動かされたので、ここで紹介させて頂きます。

 

陣内さんは私の妻が東京で会社勤めをしていた時の部署の先輩で、退社後に創作活動を始めた絵本を昨年出版され、いろんなご縁が繋がってこの度、淡路島の五色町で原画展を開催されています。

昨年妻のところに届いた絵本『ふうちゃんとミーのぼうけんのうた』を見て読んで、ある種、木の物語であるこの絵本に私はすっと入り込んだ感覚になりました。絵本の中に印刷された絵はとても伸びやかで躍動的です。しかし昨日図書館で観た原画は人(作者)の手の動きが見えるようで、絵は更に生き生きとしていて、もう一度絵本の物語の中に引き込まれるようでした。

 

10月いっぱい展示されていますので、ぜひ足を運んで、壁一面に並ぶ原画を観賞してみてください。

この絵本を読み聞かせる、お母さんお父さんもぜひこの原画をそのお子さんに観せてあげてください。絵本の中の絵がこなに大きく綺麗で、ふうちゃんやミーが飛び出してきそうな勢いがある事に感動される事と思います。

 

一部写真で紹介させて頂きますが、目の前で観る実物の原画は随分違いますよ。

 

 

 

 

 

この絵は『あさひのうみ』というタイトルですが、五色町がある淡路島の西浦から見る夕日の風景を描いたと言われれば、そう見える風景ですね。

 

私はこの絵が特に魅力的に感じました、印刷や写真には表現しきれない森の奥行きが有ります。『きりかぶの森』というタイトルの切り株は実際のクスノキの木の写真をコラージュしてあるそうですよ、

「ひこばえ」が明るく輝いています。アトリエKIKAの裏山の森の中の風景ともどことなく似ています。

 

大きな木が伐られた丸太と出会ったら、いつかこんな木馬を作ってみたいと思ったのは、この絵本と出会って以来、いつか、いつか!

 

じんないさんにお会いした際に聞き忘れました、なぜ物語の中の錆色の木馬は子供たちから「ミー」とよばれているのか?

描かれた風景がここ淡路島の風景に似ている偶然と合わせて、我が家の愛猫の名前も「ミー」といいます・・。

 

えるる五色の↑展示の壁面と、優しくひかりが注ぐ木の天井。

 

 

現在、アトリエKIKAで販売できる絵本を預かっています。原画展を観てお手元に、またプレゼントに購入したいという方は是非アトリエへお立ち寄りください。

※ 今回の分は数に限りは有りますが、じんない あきこ さんのスタンプとサイン入りです。

 

『ふうちゃんとミーのぼうけんのうた』

じんない あきこ さく

絵本塾出版 ¥1,540(税込)

2022-10-03 | Category: BLOG, INFORMATION

 

 

座る・くらべる一脚展+(プラス)2022 は9月25日をもって会期を終了しました。

今年は連休を含む2週間の展示期間で例年以上の来場者があり、広い会場が終始賑わう盛況のうちに会期を終えることが出来ました。
多くのご来場有難うございました。

 

 

以下に出展した作品を紹介します。

 

一脚展 / manina chair(マニーナ チェア)

 

 

 

マニーナさんの椅子、このお店ができる前にオーナーの方と打ち合わせを繰り返し、店内で機能的に使う為の条件をヒアリングしました。

・お客さんの手荷物が置ける棚が座面の下に/・小さなバッグなら背の端に掛けられる/・物販を主にする店内で大き過ぎ(背が高過ぎ)ない寸法、テーブル下に収まる/・ペーパーコードの座はオーナーの好みであり店内との調和/・木材も内装材と共木/などなど

椅子の形をまとめる事には苦労もありましたが向かう方向ははっきりとしていた椅子です。京都のマニーナさんにも是非おでかけください。 

@manina_cenci 

 

 

プラス企画展
『雑木プロジェクト』〜丹波篠山編〜    /  KIKA tray(キカ トレイ)

 

 

 

 

今年のプラス展では丹波篠山の木、またその自然環境やそこにまつわる問題への取り組みにスポットを当て、出展者がそれぞれのコンセプトを立て様々な作品を制作をしました。

今回私が巡り会ったのはチャンチン(香椿)と言うセンダン科の木、赤味の強い独特な色をしたこの板材から当初あまり良い印象を受けませんでしたが、何を作ろうか悩んだ末、コンセプトボードに書いたように以前から作っているオリジナルのトレイにしました。物になった板の表情は思いの外良く、板の軽さも機能にマッチしたように思います。同じ県内の木でも材木としてあまり流通しておらず普段目にする機会の少ない木も多くあります、そんな木との出会いもこの雑木プロジェクトの面白いところ、と私は思います。

チャンチン × KIKA tray は来場者にも好評を頂き、三点はそれぞれ行き先が決まりました。

 

 

 

2022-09-27 | Category: BLOG, INFORMATION

 

 

一脚展+2022の会期も折り返したところですが、神戸方面へも台風の影響が気になるところです。

19日(月)は9:30より開館ですが、午後は様子を見て閉館の可能性もあり、
ご来場予定の方は竹中大工道具館、一脚展、のHPまたはSNSをご確認ください。

尚、アトリエKIKA 北島は19日、在廊予定していましたが不在となります、

今日会場でお会いできる予定だった友人知人の皆さん、急な連絡となってしまい申し訳ありません。

 

次回は最終日25日に終日在廊しております。

2022-09-19 | Category: BLOG, INFORMATION

 

写真は竹中大工道具館 / 立派な門をくぐった後、館内へ向かうアプローチから

 

 

9月10日(土曜日)〜25日(日曜日)、神戸・竹中大工道具館にて第12回 座る・くらべる一脚展+(プラス)2022が開催されます。

※12日(月)と20日(火)は休館日

今年は新メンバーも多く、自由な発想のもと制作された新作椅子が15脚並びます。

恒例となったプラス企画では神戸、六甲山材に始まった雑木を巡るプロジェクトを継続し、
『雑木プロジェクト』〜丹波篠山編〜
と題しこの地域で防災や環境整備の為に伐採された木を材料に制作した作品が会場に並びます。
また後援の兵庫県からは農林水産部・林務課 木材利用班の協力を得てこの地域の森林環境が抱える問題や取り組みについて分かりやすく解説したパネル展示も行います。

このプロジェクトを始めるきっかけとなった『そこに樹があるのに!』という合言葉のもと、身近な雑木を材料に使った作品づくりを続けている私たちと共に、会場でこれらにふれる事で皆さまも身近な自然に目を向ける機会にして頂けたら嬉しく思います。

竹中大工道具館の1Fホールはとても気持ちの良い会場です、皆さまのお越しを出展者一同お待ちしています。
アトリエKIKA  北島は13日(火)、19日(月)、25日(日)、在廊しています。

 

 

2022-09-09 | Category: BLOG, INFORMATION

 

9月23日(木・祝)から神戸・竹中大工道具館にて 第11回座る・くらべる一脚展 +(プラス)2021〜六甲の樹から生まれるかたち〜が開催されます。

 

今年はこの2月から東京で開催された「樹の一脚展」に出展した六甲山材で制作した13人の椅子が巡回展として神戸で展示されます、また過去10回も毎回新作を制作して展示してきた流れから、今回はスツール(背もたれの無い椅子)に統一して11人が新作を発表します。日々の制作をこなしながら、新しい形を生み出すというのはなかなか大変な作業ではありますが、スツールは背や肘の形や構造にとらわれることなく製作できるので少しは気が楽・・なのでシンプルが故それぞれの製作者の日々の考えや今回の制作意図、また技法が端的に現れるのでは無いでしょうか、私自身も会場で他の出展者の作品を見るのを楽しみにしています。会期は10月3日(日)まで。

皆様のお越しをこころよりお待ちしています。

 

 

私は初日23日と最終日10月3日に在廊しています。

 

 

2021-09-20 | Category: BLOG, INFORMATION

 

今、思うこと

2021-03-13
もの作りは、言葉で伝えることではなく出来上がった物が全て、それが語ってくれるので多くを言葉で語るのは野暮と思う頃も確かにあった。しかし今すぐ形にならない事に関わり始めて、今思う事を伝えて広くに知ってもらい、共感する者と協力し合うことが必要と思う時、やはりそれは言葉で上手く伝えないといけない。   東京のギャラリーエークワッドで開催中の「樹の一脚展〜人の営みと森の再生」展の講演会の収録が昨日ありパネラーとして参加してきました。(無観客で撮り後日ギャラリーの公式サイトから公開されます)地域材活用の現状、課題、展望、などなど今回の展示に沿って兵庫六甲山の取組み、埼玉三富地区の取組み、又その他の参考として私は淡路島での活動も少しお話しさせて頂きました。考え、思い、行動にしている更にその先はどのようなことに繋がるのか・・・普段何気ないときに大きくイメージする思いを上手く言葉にできれば良いのですが、こんな場に不慣れでは表面的な説明にしかならない事を今更ながら反省します。終えた事はさておき一つ思うのはこの様な取組みは各地域によって細かく状況が違い、それはその土地の成り立ち、地形から規模、そして直面する課題も違う。しかし私達の身近にある自然〜森〜樹にもう少し目を向けなければと言う思いから始まった動きである事は何処にも共通するのです。今は山に関わる人、木工制作者などその実務に関わる人達での話に留まりますが、今後は今まで全くそんな事を意識しなかった他の職種に関わる方々の知識や、また子供達の好奇心や年配の方々の知恵も借りながら進め進んで行くべき事なのだろうと私は思います。速度は急いで急がずと言うくらいが適度でしょうか、でも止まらず。 今後も ものを作りながら時々違った方法で伝えて行く事を心がけます。   大掛かりな機材に囲まれました。 IMG_7473     今日は、先日取材を受けた「住まう」の新刊冊子が届きました。 ぼそぼそと話した事をうまく記事の文章にまとめて頂きました、後半には今思うことも少し書かれています。   住まう P.24   住まう P.25   住まう 2021  vol.74(大阪ガス株式会社 エナジーソリューション事業部 発行) IMG_7494
2021-03-13 | Category: INFORMATION

 

北海道から西は兵庫県の木工家31組(30工房)が椅子を持ち寄り東京で企画展を開催します。 地域材に目を向け、それを使って行く、それ以前にどの様な性質でどの様に扱えるのか試してみる、31組のそれぞれの視点で制作した椅子が一堂に並びます。   地域材とは、私の視点。 言うまでもなく、身近な山、森の樹が木材になったものです。私の場合なら兵庫県産の材くらいを地域材と言ってもいいかも知れません。しかし今は住んでいる地域のまさに日々目にしている樹が材料になる事に関心を持っています。淡路島に住み20年になりましたが、これは裏山の樹の成長も認識できる年月です。家との距離があった樹が屋根に被さる様になったので伐りました。その木味の力強さに惹かれスツールや器を作りました。そんな事をきっかけに地域の山、森、樹に目を向けると、少々里山の樹は過密になっていると感じます。データ数字で確認した事ではなく、先ずは感覚的なところから私はそれを捉えました。薪炭材の利用の場としての裏山から人々が離れる頃から、ちょっとした生活用具を作る材料としての樹々(また竹や他の植物も)とも人々は少しづつ距離を取ってしまったようです。地域の里山は今、もの作りの視点からは豊富に材料があると見受けられます。立派な家具が作れるとは言いません、しかし楽しみ、喜びながら、小さな感動を得ながらものを作れる材料に溢れていると思います。ただし過ぎたるは及ばざるが如しなので程良くなる量をわきまえ、長く地域材と付き合っていきたいと私は考えています。そして作った物はその用途からだけではなく、私たち制作者が樹々から得る小さな感動も同時に伝わり、人と自然の距離を少し近付けるのに役立つ事も願っています。   所変われば、また人が変われば状況や考え方も違うものです。一言で地域材と言ってもその扱いや取り組みは千差万別、今回の展示は椅子を観て頂くものですがその奥にある、それぞれの制作者の考えや視点にも着目して頂くとより深く椅子の森に入って頂けるのではないでしょうか。最後に、今回の実行委員会ではこの企画展は木工家がそれぞれの拠点の地域材に目を向けて取り組み始める『決意表明』の場であると位置付けています。   3月31日までのロングランです、状況をみながらではありますがぜひ会場にお運びください。 会場 /ギャラリーエークワッド(入場無料)東京都江東区新砂1-1-1竹中工務店東京本店1F 開館 /10:00~18:00  土曜・最終日17:00まで 休館日 /日・祝     143857469_450164726027132_8922103704853403453_n 143501244_227833825685832_5018750814968554563_n      
2021-02-05 | Category: INFORMATION

 

倉庫整理

2020-10-24
新たに取り込みたい材があっても小さな倉庫が足の踏み場も無い状態。 「5年着てなきゃもう着ないって、、」というテレビCMがあるように、10年以上眠らせていると板材もなかなか手を着けるきっかけが見つからない。そこで一点ずつ完成品を作ろうとするとまた進まないので使い道の目処を立てて出して行きたい。   今回は長方形のテーブルを作った残りの材。使い方次第で面白く味わい深い表情の丸テーブルの天板となりました。 オーダーの作業に戻る為、今のところ作業はここまでで保留です。   φ 1.200mm  厚み約36mm ウォールナット材(二枚ハギ、ブックマッチ) 現状渡し可(90.000円〜)脚付き完成品は程度によりご相談、材料費を削ってお出しできるものもあるのでお問い合わせ下さい。   IMG_8665 2   ギリギリφ1.200を確保 IMG_8670 2   IMG_8762 2   これはオイルではなく水に濡らして仕上がった時の色味、表情を確認 IMG_8778   IMG_8765   入り皮を取り除いて離れた部分を千切りで繋ぐ IMG_8787   IMG_8986 3   現状無塗装です IMG_8997
2020-10-24 | Category: INFORMATION

 

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