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杉・削る・

2013-10-05
奈良、吉野の杉専門材木店へ材を見に行きました。杉→家具(木工)と結びつけることは今まで正直ありませんでしたが、杉を材料として見るとキラリと光るものがあります。兵庫県の某工房から「杉・削る・プロジェクト」(仮称)のお誘いを受けて共同参画するべく何が出来るのか模索中です。それぞれの材には一長一短がもちろん有るので如何に長所を引出せるかです。     具体的なイメージを持とうと模型を作ったりしますが、表面的なスタイリングをするだけでは先には進みません、。  杉柾の表情は日本人好みで美しいと感じる。
2013-10-05 | Category: DIARY

 

小さな盆

2013-10-05
「一人用のこれくらいの小さなお盆を、」と両手で大きさを示して依頼された盆を作りました。気持ちが途切れない程度の短時間で削り進めると仕上がりも良いようです。他方からもう一回り大きなものもリクエストがあるので次も深呼吸してから一気に仕上まで。   ウォールナット材 380×170(外寸法)     こちらの定番も在庫追加しました。 ウォールナット/黒檀 635×300        
2013-10-05 | Category: DIARY

 

木のハンガー × 30本、同じ型で荒く木取りした後は一気に削って仕上げました。鉄線の加工も自前で、曲げて焼いてたたいて、木部同様それぞれ個性が少しずつ違います。 長年数台ずつ作っている木蝶番のハンガーラックも今回2台追加、ミナペルホネン各店で、また新作発表会場で素敵な服がかかっています。  
2013-10-05 | Category: DIARY

 

リングケース

2013-10-05
近年制作したものの中で最小のサイズ、これはマリッジリングをオーダーした依頼者の二人のもとへ手渡される時のケースです。オリジナルの指輪を受注制作で作るのはnoniturn metal designの川口さん、「木」はまさに生きていることの象徴、なので木のケースに入れて思いを込めて作った指輪が旅立って欲しいとのこと。指輪がケースに収まっている期間はわずかだと思いますがその後も長く愛着を持って頂けたなら私も幸い。(※ 指輪は川口さん制作のものではありません)  
2013-10-05 | Category: DIARY

 

ご来場御礼

2013-05-27
神戸酒心館での「一生つきあえる木の家具と器展」は昨日26日をもって無事10日間の会期を終了しました。企画担当者からの連絡では平日でも来場者が途切れる事無く、予想以上の盛況にこの企画展を終える事が出来たとの事です。私個人としても恩師から多くの友人知人、親族、また会場で出会った多くの方々を今回出品した大きな椅子「木華2013」と共に迎える事が出来、その前で語らい、座って頂き感想を聞き、そしてこの椅子を作った目的の一つでもある非日常的なスケール感の木の造形物に触れて、また包まれて、やはり非日常の感覚を感じてもらおうと言う事も、それぞれの方なりに何かを感じて頂けたと実感出来ました。今回の制作には他にも各視点、各工程での多くのテーマを盛り込んで臨んだのですが、椅子が完成して皆さんの目に触れ、そこから多くのフィードバックを得られると感じています。期間中、酒心館会場にお越し頂いた皆さん本当にありがとうございました。「木華2013」は今後も(出来れば制作者がそばに居ないところで)多くの皆さんに座り続けて頂きたいと思います。良いご縁が有りますように。  
2013-05-27 | Category: INFORMATION

 

来週17日(金曜日)から神戸酒心館で開催される企画展に出品する椅子をようやく削り終えました。—– 出来るだけ大きな木を削って造形したい、というところから始まり、どんな物をと考えていた時に17世紀頃(英国)の古い農夫の椅子の写真にインスパイアされ、行ったり来たりの思考があり、削るべき材料(栗の木)に出会って、出展に向けて大きな木の椅子を作り始めました。刺激を受けたその農夫の椅子は何が魅力的だったのかはっきり言葉で説明出来るものではありませんでしたが、何世紀もの間使われて椅子としても、材料の木としても寿命を全うしている感じが写真から感じ取れたのです。そんなふうに長く存在出来るものが作れたら制作者冥利に尽きます。枯れるまで存在出来るもの、作業を始めてからはそんなイメージを持って今回の椅子を作っていました。造形物として、木工なので「木の造形物」として魅力的なものになれば何十年か、何百年か持ち主が何代か変わったとしても、元は誰の物だったのか、誰が作ったか分からなくなっても、それは使われ残るのでしょう。その為に出来る限り時間を掛けて、考えながら、大半を刃物を研ぐ事を繰り返し削る手加工で作ってみました。—– 後は仕上の塗装をするのみです、もう造形物としては大きく変化しません、皆さんに見て頂く覚悟を決めました(笑)。ある程度何でも作れる状況で、時間も十分かけて作ったので今の私の力量がそのまま見えてしまう物だと思います。ですので椅子の名前は「木華2013」。 アトリエKIKAのfacebookページ(右ボタンクリック)に古い農夫の椅子の写真やこの制作の初期の工程を載せていますので合わせてご覧下さい。  
2013-05-11 | Category: DIARY

 

一月以来のブログページの更新になってしまい失礼しました。今月17日から開催される「一生つきあえる木の家具と器展」〜関西の木工家たち〜の案内が手元に届きましたのでご紹介します。今年に入って受注制作の通常業務は少し調整させてもらいながらこの企画展への出展に向けて随分頭を捻っていました。日頃のお客様との対話の中から作る制作と少し違うのは、特定の条件が無く作れること、何であるべきかも、樹種も、寸法も・・・。何を作ろうか・・・。そこでかつては工業デザイナーを目指した私はこんな例えをしてみました、自動車メーカーがモーターショーに出品するコンセプトカーのようなものを作ってみてはどうかと。それはそのメーカーの方向性を表すものであり、今持てる技術の全てでもあるだろうし、時代が何を求めているかに答えるものでもあるでしょう。そして何よりメーカーが、又デザイナー自身が作りたいもの、と言う事なのでしょう。今回、私の制作は最新のハイブリッドカーやEVという方向性のものではありませんが(分かりにくい例えでしょうか?ハイテク技術を駆使したものではありません)、今後私が木工制作を続けて行く上で大切にしたい事を盛り込み、鍛えなければいけない技術とも向き合い、そしてやはり何より「一度こんなものをやってみたかった」というものを制作をしています。出展は一品に絞って作り込みます。会期まで二週間を切りましたが時間の許す限り作って(削って)みようと思います。最後に刃物を気持ち良く置けたら良いものになると思うのですが・・・。 神戸での開催です、是非皆さま会場へお越し下さい。
2013-05-06 | Category: INFORMATION

 

2013年始動

2013-01-05
2013年は本日1月5日より始動します。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。   静岡市立芹沢銈介美術館にて天井を見上げる(1月4日)
2013-01-05 | Category: INFORMATION

 

年が変わるまであと数時間、今年やるべき事は出来たか?やるべき事山積で ’12 年も暮れようとしている気もするが、もう来る ’13 年に備える時間(21:30)だろうか、、。その前に今年も仕事を通じてまたプライベートでの多くの方々との出会いを喜び、その方々や旧来の友人知人に刺激を受け、協力し合い、支えられた事に感謝したい。中でも特にしっかり心に受け止めたいのは、多くの刃物の提供を受けた事。三木の鍛治師のO氏には「今」必要なものを指導と共に、また岐阜のH氏には共通の知人の遺品を「上手く活かしてほしい」という気持ちと共に手渡して頂き、使わせてもらっている。この事は、今の継続だけではなく更に出来る事に広がりを持たせたいと思っている私へ多くの示唆を含むと勿論受け止めて感謝したい。来年の事を言うには少しフライング気味だがこれらの刃物を生かせる仕事を’13 年は増やそうと思う。(22:00)後にはなりましたが制作に関わらせて頂いたお客様には一層の感謝を致します。皆様良いお年をお迎え下さい、今年も一年本当にありがとうございました。  
2012-12-31 | Category: DIARY

 

アトリエKIKAのWebサイトに英語版のページPRODUCTSのページを新しく追加しました。今年はこのサイトをご覧頂いた事を切っ掛けに出会えた方々も増え、嬉しく思っています。又今後もより多くの方々と新しい繋がりを持てる事を期待し、楽しみにしたいと思います。  
2012-12-27 | Category: INFORMATION

 

Merry Christmas

2012-12-24

クリスマスの直前(22日)に椅子の制作依頼をして頂いていた教会へ納品を終える事が出来ました。昨日と今日のクリスマスの礼拝、行事を新しい椅子で新鮮な雰囲気の中、行って頂けたのではないかと思います。9月に教会役員の方からご連絡を頂いて以来、脚数、予算の事をはじめ大きさや並べ方、使い勝手、集まる方々の年齢層、素材の事等など各段階で的確にそして熱心に打合せをして頂いた結果、意向に添えるものになったのではと感じています。片肘付きのタイプを10脚程加えたのは座っている時に肘をつく訳ではなく、お年寄りの方も少なくないので座る時、立ち上がる時に不自由が無い様に、という牧師さんをはじめ役員の方々の配慮からです。また後脚に今回は聖書を置く棚ではなく、聖書や賛美歌の本を入れておくポケットが付きました、皆さん迷われましたがこちらの方が礼拝時に使い勝手が良い様です。何年か後にメンテナンス等での再会を楽しみにしたいと思います。

 

日本キリスト改革派鈴蘭台教会
/神戸市北区鈴蘭台

礼拝堂椅子

仕様:オーク材ワックス仕上

座面/革張り

アームレスチェア × 60脚

W460×D540×H760(sh420)

アーム(右側)チェア × 10脚

W485×D540×H760(sh420 , ah623)

2012-12-24 | Category: DIARY

 

C2チェアの「C」はcozyのC、居心地がよい、くつろいだ、楽な、という意味が有るので頭文字をこの椅子の型番に使っています。初代からの改良版なので番号は「2」。座面の幅が広く、ゆったりと座れるチェアです。今回ヌメ革張り仕様とオークの背板曲げ木仕様を加えたのでご紹介。どちらも以前から加えたかった仕様です。特にヌメ革張りは年数が経ち使い込む程に色が深みを増し「飴色」になり艶も増して行きます。「ヌメ革とは」ですが、タンニン(植物の渋に含まれる成分)でなめしだけを施した革で、染色や塗装、また型押し加工などがされていないナチュラルな革そのままの風合いを残した革のことです。その為表面はデリケートで傷つき易いのですが加工法上、革自体はとても丈夫です。また新しいうちは水気にも弱く染みが出来易い欠点もありますが使い込む程に革の内部にある油分が表面に出てきてコーティングをし、徐々に水気や汚れにも強くなります。新しいうちに日光浴をさせて油分を早く表に出すというのがヌメ革の最初のケアとしては通説でもある様です。何より椅子は毎日繰り返し座って頂く事が、乾拭きを繰り返す様なものでそれが最良のケアともなり、何年か経つととても良い味が出るはずです。木部もまた同様です。

 

 

C2 アームチェア、ウォールナット/ヌメ革張り仕様

w550 × d485 × h735 (sh410)

 

C2アームレスチェア、オーク(背曲げ木)/座ヌメ革張り仕様

w540 × d485 × h735 (sh410)

 

※ マイナーチェンジにより現在は細部仕様が変わっています。

 

2012-12-10 | Category: INFORMATION

 

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